研究対象と研究設備

主な研究対象

アジア栽培イネ (Oryza sativa)

私たち日本人の主食(お米)で、日本の農業にとって最も重要な作物の一つです。研究室にはさまざまな種類のイネの品種がありますが、私たちは主に北海道の品種を用いて研究を進めています。

アジア野生イネ (Oryza rufipogon)

アジアの熱帯地域に自生しています。アジア栽培イネの祖先と近い形質を保持していると考えられています。現在の栽培イネが持たない、有用な遺伝子を持っている可能性があり、将来の品種改良に貢献するかもしれません。

アフリカイネ (Oryza glaberrima)

アフリカで、独自に栽培化されたイネです。アジアの栽培イネとは異なり、粗放的な栽培に適応していると言われています。また、高温や乾燥への耐性、病害虫抵抗性を持つことも示されています。

研究設備

水田

ポプラ並木の横にある水田で、イネの材料を育成しています。晴れた日は外の作業が気持ち良いです。

ガラス温室

農学部の西側にある温室で、様々な種類のイネを育てています。北海道の気候ではうまく育たないイネも多いので、人工的に光を当てたり、日長時間を調節する必要があります。

遺伝子組換え温室

遺伝子組換え体については、厳重に隔離された温室内で栽培・実験を行います。